Welcome to OMOIKANet

OMOIKANetプロジェクトへようこそ

OMOIKANetシステムとはIoT(Internet of Things:モノのインターネット)やM2M(Machine to Machine)システム、センサネットワークシステム等を構築する際の基盤になるプラットフォームシステムです。

例えば、センサネットワークシステムを構築する際、通常は図○○のような「IoTノード」「ネットワーク」「サーバ」「ユーザーI/F」の4要素を包含した構成になることが多いと思います。ところが、今挙げた4つの要素はそれぞれ異なる技術分野に亘るため、それぞれの技術的制約や要請に応じたすり合わせが必要になります。

又、通常これらのシステムを構築すると開発規模とコストがが大がかりになりやすいと言う問題が挙げられます。ホビーストが自分用に開発して利用するケースは言うに及ばず、中小ベンチャー企業が参入するケースや、大企業であってさえ新規事業として取り組む際に、自前で大きな投資をかけることは困難でしょう。

例えば、一時期高齢者の見守りシステムが話題に挙がり多くの企業が参入しましたが、思うほどには普及しなかったようです。採算ベースに乗る前にプロジェクトが中止になるリスクも考えると、クラウド上で利用可能で、多くの開発者間でシェアできるプラットフォームの存在が望まれます。

OMOIKANetシステムは、このような要望に対して、次のような特徴をもつプラットフォームを提供します。

1)IoTノードからサーバ、ユーザI/Fまで、一気通貫したシステム構成で足回りを提供することにより、開発者が真に実現したい機能に特化して開発できる環境
2)JSONをベースとした簡単な電文設定と、HTML5上で動作するAPI群により、開発時間を短縮
3)クラウド上で実現されるBaas(Backend As a Service)を利用することにより、様々な機能を容易に実装可能になる環境
4)開発者間でオープンに開発/実行環境をシェアすることによるコストダウンとエコシステムの実現
5)様々な目的に利用することを想定した自由度の高いプロトコルとデータ構造の採用

一説では、インターネットに接続されるモノの総数は、2020年には全世界で600億台を超える規模になるとの予想もなされており、今後IoTシステムやM2Mシステムの分野では多くのビジネスチャンスが拡がってくると期待されます。OMOIKANetシステムはベンチャーをはじめとする多くの企業がIoTビジネスに参入する際のインフラストラクチャーを提供します。

又、OMOIKANetシステムは企業間でのデータ流通を促進するインフラにもなり得ます。OMOIKANetシステムではデータの所有権と利用権を分離し、更にはデータ交換のインセンティブシステムを構築することを可能とします。OMOIKANetシステムを通して収集された生データは、データ利用者には匿名化された状態で提供されるため、個人情報を保護したまま企業間でのデータ交換を促進します。

従って、OMOIKANetシステムは単にSIビジネスのインフラを提供するだけではなく、様々な企業に対してデータ交換を利用した新しいビジネスチャンスを提供します。例えば企業が新商品/新サービスのマーケティングを行う際に、ユーザーにアンケート調査を行う替わりにOMOIKANetシステムを利用してユーザの生データを取得してユーザー動態を知ることが可能になります。この例では、データ取得企業の費用でハードウェアメーカーがデータ取得端末を製造し、SI企業がシステムを構築してユーザに無償(あるいは低額で)提供することを通して、ユーザの生データを取得できるようになります。広告代理店や商社はこれらのビジネスモデルを使って企業同士を結合させることにより対価を得るとすれば、様々な企業がOMOIKANetシステムを使ったデータ交換により新しい事業を始めることができることになります。

既に多くの企業がこれらのシステムを独自に構築しておりますが、OMOIKANetはその名の通りオープンで多目的になシステムを目指していますので、OMOIKANetシステムに参加する多くの企業や開発者によって様々に進化していきます。OMOIKANetシステムに参加する全てのプレーヤーは、OMOIKANetシステムを通して、他のプレーヤーの持つ知恵や情報を相互に利活用することができます。

今後、IoTとデータ交換の発達により第4次産業革命が起きると言われています。OMOIKANetシステムはOMOIKANetシステムに参加する多くのプレーヤーと共に新しい産業のインフラを構築していくことを目指しています。