透過モードとコマンドモード

WLANシールドが持つ2つのモードについて説明します。

  1. 透過モード
    • 透過モードでは、WLANシールドは組込制御装置(CPU)から送信された電文を、そのままネットワークに送信します(但し、”Serial”キーを付加します)。
    • 透過モードでは、サーバから送信された電文を、そのまま組込制御装置に送信します。
  2. コマンドモード
    • コマンドモードでは、組込制御装置から送信された電文はネットワークに送信せず、WLANシールドに対するコマンドとして処理します。
    • 透過モードからコマンドモードに移行する際には ***COM[sp]IN***[CRLF] と送信します([sp]:スペース 20d、 「CRLF]:CR+LF 13d,10d)。
    • コマンドモードに正常に移行した場合、OK:000[CRLF]を返します。
    • コマンドモードから透過モードに移行する際には ***COMOUT***[CRLF] と送信します。
    • 透過モードに正常に移行した場合、OK:000[CRLF]を返します。
    • コマンドモードの基本は COM[sp]PAR[CRLF] です。
    • PARは数値を指定します。
    • コマンドモードを正常に受信した場合、WLANシールドは同じコマンドのPARに現在の設定をセットして返します。
    • PARに0を指定した場合には、現在の設定を返します。
    • コマンド一覧は以下の通りです
      コマンド 意味 パラメータ デフォルト
      BAU ボーレート変更 1:9600,2:14400,3:38400,
      4:57600,5:115200
      2
      POW 電波強度変更 1:High, 2:Mid, 3:Low 1
      DHP DHCPセット 1:ON, 2:OFF 1
      GMC Macアドレス取得
      GSR シリアル取得
    • コマンドモードでコマンドの発行に失敗した場合には ERR:cmd. not found[CRLF] が返ります。